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アニメファンがうなった “神回”3選 心震える演出に涙が出るほど

「神回」に感動必至! 演出の素晴らしさに脱帽

「神回」と聞くと、最近ではTVアニメ『鬼滅の刃』第19話「ヒノカミ」を思いつく方もいらっしゃるでしょう。しかし、作画や演出、展開がずば抜けた「神回」は、過去のアニメにも見られます。この記事では見る人の心を強く揺さぶる「神回」を、3作品から1話ずつご紹介します。SNSでも「泣いた、これはずるい」「今見ても鳥肌が立つ」と評判です。

●『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』第10話「愛する人は ずっと見守っている」

『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』は、同名小説(著:暁佳奈、イラスト:高瀬亜貴子/京都アニメーション)を原作としたアニメで、原作は現時点で唯一「京都アニメーション大賞」の大賞を受賞しています。大陸戦争で両腕が義手になった元少女兵・ヴァイオレット・エヴァーガーデン(CV: 石川由依)が「自動手記人形」として手紙の代筆を行うようになり、その仕事を通して成長していく物語です。なかでも、母が娘に宛てた手紙を代筆した第10話が「神回」だと高く評価されました。

重病を患う戦争未亡人・クラーラ・マグノリア(CV:川澄綾子)から、代筆依頼を受けたヴァイオレット。クラーラは広いお屋敷で、幼い娘のアン・マグノリア(CV:諸星すみれ)とふたりで暮らしていました。クラーラとふたりで代筆作業を進めるヴァイオレットを、不機嫌そうに眺めていたアン。しかし、次第にヴァイオレットとも打ち解け、彼女を慕うようになります。7日間の代筆依頼が終盤に差し掛かったころ、アンはクラーラと過ごせない寂しさに耐えきれなくなり――?

クラーラの命がもう長くないと知っていたアン。思わず家を飛び出したものの、「お母さんを泣かせちゃった」と泣きながら自分を責めるアンからは、そのけなげさや切実さがひしひしと伝わってきます。やがてヴァイオレットは依頼を終え、クラーラも亡くなってしまいます。ひとりになったアンの誕生日に届いたのは、亡くなった母・クラーラからの手紙でした。クラーラは毎年アンの誕生日に届くよう、50年分の手紙を書いていたのです。クラーラの愛を感じながら、毎年手紙を読み成長していくアンの様子に、挿入歌の歌詞「ひとりじゃない」が重なるこのシーンは涙が止まりません。依頼を終えたヴァイオレットも、「お屋敷ではずっと泣くのを我慢していました」と郵便社で耐え切れず涙をこぼします。「愛してる」の感情を知らなかったヴァイオレットの成長も感じられる、涙、涙の神回です。なお、現在上映中の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にも、この10話が関係するエピソードが盛り込まれています。この作品は、「Netflix」のみで見ることができます。

『涼宮ハルヒの憂鬱(2009年版)』は、ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズ(著:谷川流、イラスト:いとうのいぢ/KADOKAWA)を原作とするアニメで、そのクオリティの高さと時系列を無視した放送順に、当時かなりの話題となりました。放送から約14年経った今でも語り継がれる神回は、臨場感ある作画と素晴らしい曲に評価が集まった第26話「ライブアライブ」です。

主人公・キョン(CV:杉田智和)の通う県立北高校は、文化祭の初日を迎えていました。メイド姿の朝比奈みくる(あさひな・みくる/CV:後藤邑子)、鶴屋さん(CV:松岡由貴)のクラスで焼きそばを堪能した後、体育館で各種出し物をまったりと楽しむキョン。しかし軽音楽部ENOZの番になると、壇上にはなぜかキョンと同じSOS団の涼宮ハルヒ(すずみや・はるひ/CV:平野綾)、長門有希(ながと・ゆき/CV:茅原実里)の姿が。軽音楽部ではないはずのふたりは、バンドとして演奏を始めて――?

まず評価が集まったのは、圧倒的にリアルな演奏シーンの作画です。高速ギターソロの手の動きや揺れるカメラワーク、ボーカルとして顔にしわを寄せながら真剣に歌うハルヒの表情……。作画はバンドメンバーやボーカル・平野綾の演奏風景を参考にしており、バンドメンバーの演奏をカメラで撮り、キャプチャ映像を印刷して上からなぞる「ロトスコープ」という手法で描かれました。また、演奏された2曲「God knows…」「Lost my music」への評価も高く、特に「God knows…」は2019年に「平成アニソン大賞」編曲賞を受賞、2020年に『国民13万人がガチ投票! アニメソング総選挙』で第9位にランクインするなど、根強い人気を誇っています。また、ケガや病気で出られなくなったENOZメンバーの代わりに出演を買って出る、「本物が聴きたい人はMDに焼く」と壇上で宣伝するなど、ハルヒが人を思いやる成長を見せるのも、この回の見どころです。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

『魔法少女まどか☆マギカ』は、新房昭之氏、虚淵玄氏、蒼樹うめ氏、アニメ制作シャフトの4者からなる「Magica Quartet」が手がけたオリジナルアニメです。魔法少女をモチーフにしたダークファンタジーである本作品は、第3話で魔法少女のひとり・巴マミ(ともえ・まみ/CV:水橋かおり)が首から上を食い殺されてしまう展開で話題になりました。神回として、ミステリアスな魔法少女・暁美ほむら(あけみ・ほむら/CV:斎藤千和)の過去が明かされる第10話をご紹介します。

第10話はほむらの回想シーンから始まります。転校してきたほむらは、優しいクラスメイト・鹿目まどか(かなめ・まどか/CV:悠木碧)と友達になります。しかし、長く入院していたためか、勉強も運動もさえないほむら。悩みながら下校していると、いきなり異世界が開かれモンスターに襲われます。その時、目の前にふたりの魔法少女が現れモンスターを撃退。そのうちのひとりはまどかで、日々魔女を倒すために戦っていたのでした。しかし、最終的に最強の魔女・ワルプルギスの夜が現れ、まどかはほむらを守って死んでしまいます。悲しみに暮れるほむらに、魔法少女になる契約を持ち掛けるキュゥべえ。ほむらは「鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」という願いと引き換えに、何度も時間を遡行する魔法少女になったのでした。

第9話までは圧倒的に強い魔法少女だったほむらの、強さと行動の謎がここで明かされます。まどかを死なせないため、ひとりで平行世界の同じ時を何度もやり直していたのです。ほむらの強さは「ひとりで全ての魔女を倒す」ために相当な努力をした結果であり、最初はほとんど戦力にならなかったという驚きの事実も判明。これまでの平行世界で何度も「たったひとりの友達」であるまどかを失い、くじけそうになっても諦めなかったほむらの思いの強さが、視聴者の胸に迫ります。第10話でこれまでの話と流れがつながるとともに、ラストに流れるオープニングテーマの歌詞がほむらの想いであることが分かり、何度もハッとさせられる神回です。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

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何度も繰り返し見たくなってしまう「神回」、お気に入りの回はありましたか? 神回に出会えると、「アニメを見ていてよかった」と思えますよね。未見の方も改めて見たくなった方も、ぜひこの3作品を見てみてはいかがでしょうか。

※配信状況は記事掲載時点のものです。